映画『キングダム 運命の炎』が、2023年7月28日の公開から4週連続で映画観客動員数1位を獲得しました!
実写化3作目となる今回は、原作でも人気のエピソードである「紫夏編」です。
映画を見る前に、原作では「紫夏編」が何巻の何話だったのかチェックしている人も多いようですね。
また、「実写と原作との違いが気になる」と映画を見ていない原作ファンの声も挙がっています。
今回は、キングダムの紫夏編は原作の何巻何話に収録されているのか、実写と原作の違いについて調査しました。
先にお伝えすると、「紫夏編」はキングダム8巻で読むことができます!
政の衝撃の過去。
そして紫夏との絆は涙なしでは見られません。
マンガでしか見られないオリジナルのシーンも多数あり!
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キングダム紫夏編は何巻の何話?
紫夏「受けた恩恵は全て次の者へ」#キングダム#金曜ロードショー pic.twitter.com/dwEm78XCmT
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 12, 2024
紫夏(しか)という名前が出てくるのは、コミックス7巻の最終話となる第74話です。
宮女の向(こう)の視点で描かれている話なのですが、最後の1ページで、「ある晩、大王様はシカさんの話をしてくださった」と回想するシーンで、初めてシカという名前が出てきました。
ここで7巻は終わり、紫夏が表紙の8巻へと続き、82話の冒頭まで描かれています。
政と紫夏の出会いから別れまでの壮絶なストーリーは、何度読んでも涙が止まりません。
また、王族として生まれたのにも関わらず、愛されることを知らず、抱きしめられた記憶もなく、心が壊れてしまっていた政の生い立ちは想像を絶するものでした。
政の芯の強さや達観した考え方、客観的に人を見る目などは、この時期の経験が色濃く影響しているのではないかと思われます。
その後、39巻に収録の426話でも、政が紫夏を思い出すシーンが出てきます。
呂不韋と政が対峙し、腹を割って互いに今後のビジョンについて話をしているところで、呂不韋が政を詰めていきます。
このとき、政の心に問いかける声がありました。
さらに、政に寄り添うように紫の光が現れ、呂不韋の圧にのまれそうになる政をやさしく包み込んで、政の考えを正しい方向へと導きました。
紫夏が政の中で生き続けていることが分かる、胸の熱くなるシーンですよね。
キングダム紫夏編の実写と原作の違いは?
【カッパのみなソン! 映画】其の27『キングダム運命の炎』
劇場版第3弾ゲオレンタルで再鑑賞🧐アニメも第5シーズンがスタートしなんとなく「キングダム祭り」。この劇場版は山崎賢人も吉沢亮も大沢たかおさんも素晴らしいのですが、今回ワタシ的には紫夏を熱演した杏ちゃんに天晴れです😆#キングダム pic.twitter.com/9NHayj1FvR— 映画カッパの『映画的日記』 (@sendensha2002) January 14, 2024
ツイッターなどのコメントでは、「紫夏編が長すぎる」という声もありました。
また、キャスティングについても賛否両論あるようですね。
私は8巻の表紙に描かれた紫夏を見て『シャープなフェイスラインが杏さんっぽいなぁ』と思ったので、このキャスティングにはものすごく納得しました。
原作と実写ではどのような違いがあるのかを、紫夏編に絞って調べてみました。
向と政の伽のシーン
原作では、政が紫夏とのエピソードを語るのは、宮女の向と夜を共にするシーンでした。
といっても寝所で2人はただ話をするだけで、政の話を聞いた向は大号泣するというところで紫夏編は終わります。
戦いのシーンは絡めずに、政の昔語りとして展開されていました。
映画では、この向とのやり取りはすべてカットされています。
趙との戦いが始まろうとするときに、王騎将軍が中華統一の目的を政に問うところから紫夏編がはじまっています。
原作では、政は「紫夏の話を他人にしたのは初めてだ。一生他人に話すことはないと思っていた」と言っていました。
それだけ政は向に心を許していたということなのでしょう。
その後、向は政の子供を授かるので、原作では2人の距離が縮まるエピソードでもあったのかなと思います。
紫夏の仲間たち
原作では、紫夏の仲間の商人として、亜門(あもん)と江彰(こうしょう)が登場します。
2人は紫夏とともに戦争孤児でした。
餓死寸前の状態で、行商の紫啓(しけい)に拾われ、3人とも紫啓に育てられたようです。
幼い頃から共に過ごした3人ですが、亜門と江彰は自分の命と引き換えに、最後まで紫夏を守ることを最優先に行動していました。
しかし、映画に登場するのは亜門のみで、江彰は出ていません。
原作では、江彰が亜門に「子供のころに決めた2人の約束を忘れていないだろうな」と問うシーンがあります。
その約束とは、「3人の中で一番最後に死ぬのは紫夏」というものでした。
個人的には、紫夏を想い、紫夏のために命を賭した2人の男気まで映像化してほしかったなと思います。
趙の村人から政が執拗に暴力を振るわれる
原作では、趙の村人から暴力を振るわれそうになった政が、飛び掛かって顔面に膝蹴りをくらわせたり、顔面やすねを木の棒で殴るなどの抵抗をしていました。
抵抗むなしく、そのあとはボッコボコにされ、腕を切り落とされそうになります。
それを止めたのが紫夏でした。
運命に抗うように、暴力に屈せず鋭い目でじっと村人を睨む原作の政は、やはり「王族の血が流れている者」という凄みが感じられました。
実写では、村人からひどい目にあわされていても政は抵抗していません。
コンプライアンス的な理由なのかは分かりませんが、何もかも諦めて抵抗する気すら失ってしまったようにも見えますよね。
政を苦しめる亡霊
原作の紫夏編では、亡霊の姿におびえる政のシーンが数回出てきます。
政の姿をした亡霊と、かつて秦に敗れ生き埋めにされた40万人の趙人の亡霊が、政を精神的に追い詰めて貶めようとする嫌なシーンではありますが、政の心を壊す原因のひとつとなっていました。
不特定多数の亡霊に囲まれながら、自分の姿をした亡霊から追いつめられる原作とは違って、実写では政の姿をした亡霊だけが現れて、政を苦しめます。
CGを使えば、たくさんの亡霊が出てくるシーンはできるはず。
それをあえて政だけにして自分の闇と正面から向き合あわせ、そこから這い出る姿を強く印象付けたように感じました。
まとめ
『キングダム 運命の炎』(23)
シリーズ最高傑作。
これまでは90年代〜00年代のハリウッド大作を模倣した展開だったが、今回は極めて日本的な『七人の侍』的感動ドラマ(杏の演技に拍手)。後半は将校同士の頭脳戦と交錯する「暗殺部隊の逆転劇」が、兎に角、胸熱。
山﨑賢人と吉沢亮も美しい。 pic.twitter.com/LiLuOEhvZf— シネマトグラフ (@eigakantei) August 21, 2023
今回は、映画キングダムの紫夏編が原作の何巻で何話に収録されているのか、そして実写と原作の違いについても紹介しました。
原作ファンの間でも、紫夏編を絶賛している方は多いようですね。
私もキングダムの原作は全て読んでいますが、紫夏編は涙なしでは読めないエピソードのトップ3に入っています。
映画を見る前に、念のため「原作の何巻で何話に収録されていたかな~」と、実写との違いもチェックするために読み返したのですが、気付けばそのまま最新巻まで読んでしまいました(^^;)
「映画は見たけど原作はまだ見たことがない」という方は、ぜひ原作も読んでみてください。
この世界観やスピード感、描写やキャラの人間性に、どこまでも引き込まれてしまうこと間違いなしです。