美しさの中にアンニュイな陰が漂う壇蜜さん。
テレビ番組などのコメントを聞いていると、言葉選びがとても上手で、知性と品性が感じられるタレントさんですよね。
「壇蜜」という名前は芸名ですが、結婚を発表されたときに本名が報道されました。
すると、その漢字の珍しさに注目が集まり、「読めない」「名前すらもかっこいい」と話題に。
珍しい名前は、読み方だけでなくその由来も気になりますよね。
そこで今回は、壇蜜さんの本名は漢字でどう書くのか、その読み方や名前の由来についても調べました。
壇蜜の本名は漢字や読み方は?
首が綺麗だと思う人🌸 壇蜜さんは、首が長いと思います。お着物を着た時、首のラインがお綺麗です。。✨ pic.twitter.com/qSRRQKo8cd
— 桃子 (@cotori930) November 22, 2023
壇蜜さんの本名は、「齋藤支靜加(さいとうしずか)」といいます。
芸名のような本名ですよね。
苗字は難しい表記でも読めると思いますが、「支靜加」の読み方が分からないという方もいるのではないでしょうか。
2019年11月22日に壇蜜さんは漫画家の清野とおるさんと結婚したので、現在の本名は「清野支靜加(せいのしずか)」になっています。
「しずか」という名前は珍しくはありませんが、名前に「支」の漢字や旧字体の「靜」が使われているのはあまり見かけないですよね。
ご自身の名前については、「レディースの総長みたい」や「特攻服に書いてそうな名前」などとラジオで言っていました。
たしかに、ヤンキー漢字の「夜露死苦(よろしく)」や「仏恥義理(ぶっちぎり)」みたいなインパクトがありますね。
名前の漢字の表記については、「支払いの『支』に静岡の『静』に加盟店の『加』」で「支静加」と説明していました。
「支援」「静寂」「追加」などイメージしやすい熟語もあるのに、独特な例を挙げているのも壇蜜さんらしいですね。
珍しい名前で苦労したことも
壇蜜さんは昭和55年生まれですが、この世代はおそらく「〇子」や「〇美」などの名前が多かったと思われます。
そんななかで、読み方が難しい壇蜜さんの本名は、かなり珍しかったのではないでしょうか。
いまでこそ、読み方が難しくて珍しい名前はよく見かけますが、当時はそれほど多くなかったので、指摘されることも多かったようです。
また、旧字体の漢字を書けるという人はかなり少ないですよね。
そのせいもあって、相手に伝わらないから「自分の名前を電話で説明するのがめんどう」とも話していました。
たしかに、普段見聞きしない漢字について口頭で説明されても、よく分からないですよね。
電話口なら、なおさらピンとこないと思います。
ほかにも、病院の診察券などは名前の漢字が間違っていることがあったり、そもそも旧字体の文字が変換しても出てこなかったりと、名前については「自分はキラキラネームだから苦労することが多かった」と語っていました。
客観的に見るとステキな名前だなぁと思うのですが、当事者となると大変な思いもされているようです。
本名とブログタイトルの関係
また、壇蜜さんは2009年にデビューしていますが、当時は本名の「齋藤支靜加」で活動していました。
その後の2010年7月に自身のブログで、本名を改め芸名で活動することを公表しています。
壇蜜さんのブログタイトル「黒髪の白拍子」については、一番最初の投稿で説明をしています。
「黒髪」と「白拍子(古語で踊り子を意味する)」は、自分のことを表現するのに適切な言葉だと思った、とのことでした。
日本舞踊坂東流の師範も務めている壇蜜さんなので、自身を「踊り子」と表現しているのかもしれません。
推測ですが、この「白拍子」は、本名の「しずか」に由来しているのではないかと思います。
源義経の愛妾として知られた「静御前(しずかごぜん)」が「白拍子」でした。
白拍子は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて流行した「白拍子舞」という歌舞(うたまい)を踊りながら歌う遊女です。
同じ「しずか」という名前と、舞を踊るところに共通点を見出したのかもしれませんね。
白拍子は見た目の美しさや歌舞の上手さだけでなく、教養もあったと言われていて、その才色兼備なところが、時の権力者から気に入られていたことも知られています。
美しく博識で多芸多才な壇蜜さんは、現代の白拍子といってもいいのではないかなと思います。
壇蜜の本名の由来は?
西村賢太さんと壇蜜さんの対談の映像がすごく好き。 pic.twitter.com/0ZolQt0WL8
— ぴーちん🍑 (@pawpawmelp) March 11, 2024
本名の由来については、2020年2月26日のご自身のブログで、「父方の祖父が命名した」と語っています。
壇蜜さんのお祖父さんは、長唄や能楽がお好きだったそうで、漢字にも造詣の深い方だったとのことです。
そんなお祖父さんが「気合を込めて命名してくれた」お名前なんだとか。
「しずか」という名前なら、「静」と漢字一文字にできるところを、あえて3つの漢字を組み合わせたところや、「静」を旧字体の「靜」にしたところに、お祖父さんのこだわりがあったのでしょうか。
なぜこの漢字を選んだのかということなどは明かされていませんが、お祖父さんの想いがこもった名前のようですね。
この日のブログには、以下のようなコメントが寄せられていました。
珍しい名前ですよね。この漢字の組み合わせは今まで出会ったことがないです。
本名もすごくステキでかっこいいです!でもこの名前は読めるようになったけど書けない…。
本名も「只者じゃない」感じに納得するコメントもいくつか寄せられていました。
壇蜜さんが醸し出すミステリアスな雰囲気にも、この珍しい漢字が合っているように思います。
名前に込められた意味は?
名付け辞典によると、名前に使用した場合のそれぞれの漢字の意味はこのようになっていました。
支・・・物事をはかる(しっかり考えること)。分け与える。たすける。
靜・・・心を乱さないで落ち着いている。おおらか。優しい。
加・・・増やす。仲間になる。
これはあくまでも私の推測ですが、漢字の意味から考えると「常に冷静沈着で人に手を差し伸べられる優しい人になってほしい」という想いからつけられたのかもしれませんね。
そうであれば、今の壇蜜さんは名前のとおりになっているように思います。
ただ、姓名判断で見ると、残念ながら「齋藤支靜加」はあまり運勢が良くありませんでした。
現在の本名である「清野支靜加」で見ると、名前の総画が大吉になっているので、ご結婚されて本当に良かったのではないかなと思います。
まとめ
ほんと美しい✨ pic.twitter.com/hJgUx26xr9
— こはる (@koharu269) March 17, 2024
今回は、壇蜜さんの本名は漢字でどう書くのか、その読み方や由来について調べました。
壇蜜という芸名も独特ですが、本名も旧字体の漢字が用いられていて珍しい名前でしたね。
本名の由来は定かではありませんが、お祖父さんの想いと愛情が込められた名前のようです。
「支靜加(しずか)」という読み方のこの名前も、壇蜜さんの世界観を作っているひとつなのだと思いました。
美しさと思慮深さを兼ね備え、豊富なボキャブラリーと高い知性で唯一無二の存在感を放っている壇蜜さん。
文才もあり、コメンテーターとしても重宝されている方なので、多方面での活躍が期待されますね。